アンティークとヴィンテージ(ビンテージ)の違い

アンティークとヴィンテージ(ビンテージ)の違い

商品をリサーチしていてなんとなくはわかるというのではなく、はっきりさせておいた方が良い言葉があります。

特にアンティークを扱うのなら理解しておくのが賢明な言葉を解説していきます。

アンティークとヴィンテージ(ビンテージ)の違い、それからミッドセンチュリー、アールデコ、アールヌーボーについてにも簡単に説明しますね。スペースエイジ、ビクトリアン(ヴィクトリアン)についても少し触れました。

アンティークとは

アンティークとは、、、じつはその定義自体は存在しないということなのですが、

アメリカが1934年に通商関税法で100年を経過した手工芸品、工芸品、美術品と説いているためこれが通説となっています。

アンティークでも細かく分けるとサザビーやクリスティーズで扱われる高級品のgenuine(ジェヌイン)、19世紀末以降の実用性重視の庶民派なutility(ユティリティー)があります。

ヴィンテージ(ビンテージ)とは

アンティークが製造されて100年経過したものであるのに対してヴィンテージ(ビンテージ)は製造から30年~99年経過したもののことです。

もともとはワインの価値を示すものだったのですが時間をかけて良さが増したものという意味で用いられています。

ちなみにヴィンテージなの?ビンテージなの?と商品をリサーチするときに迷ったりすることがあるかと思いますが

そういう時は「ンテージ」と検索すると良いですね。

ミッドセンチュリーとは

ミッドセンチュリーとは言葉のとおり、世紀の真ん中、1940年代~1960年代にデザインされた家具やインテリア、建築物のことをいいます。

個人的に大好きなテイストなのですがあの有名な家具のカリモクも60年代のものが今も人気です。

映画でいうと「007」の世界ですね。

アメリカが最も豊かだったころなのでアメリカのものが多いです。

アンティーク輸入の王道、ファイア―キングなんか象徴的です。

人気で探している人も多いので回転良く回していける商材が多いのが特徴です。

そのあとの時代1960年代、1970年代のことをスペースエイジといいます。

映画でいうと「時計仕掛けのオレンジ」に出てくるインテリアでこれもまたコレクターに人気があります。

アールデコとは

アールデコもまた商品タイトルによくつかわれている単語です。

主に欧米を中心に1910年から1930年に流行した装飾様式のことで1925年様式とも言われます。

そのデザインは直線的で合理的で機能性を重視したものでその前の時代のアールヌーボーとは全く異なるものになります。1920年代は大量生産が盛んになりよりシンプルで合理的なものが求められました。

1925年パリで開かれた現代装飾工業美術国際展(Les Arts Decos)が名前の由来です。

アーティスティックなデザインも多いのでオールドノリタケなどで人気のデザインのものは高額で落札されることもあります。

アールヌーボーとは

アールデコより古い時代なので順番が逆になってしまいましたがアールヌーボーとは19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで興った美術運動のことで新しい芸術という意味のフランス語です。

デザインはそのモチーフを植物など自然界のものにもとめ、自由な曲線と組み合わせた装飾的なものが特徴です。

フランスではジャポニズムが流行り、アールヌーボーは日本の影響も受けています。

アンティーク輸入でもメジャーなエミールガレなんかはその影響が顕著ですね。

1900年のパリ万博はアールヌーボー展とも呼ばれたくらい流行していました。

日本美術収集家の美術家サミュエル・ピングの画廊がパリ万博に出店して注目されたことからお店の名前のアールヌーボーが名前の由来といわれています。

第一次世界大戦が終わると衰退して時代はアールデコへと変わりました。装飾が華美でお金がかかる贅沢な様式とされてしまったのです。

イギリスのビクトリア朝(1837~1901)の様式、ビクトリアン(ヴィクトリアン)という言葉も同時代で使われますが

どちらもイギリスの産業革命後の経済最盛期の異国情緒のあるちょと贅沢な様式です。

アーツ・アンド・クラフツ運動などで有名なウィリアム・モリスなどビクトリアン(ヴィクトリアン)の代表例です。

アーツ・アンド・クラフツ運動以降の世紀末美術や19世紀末フランス装飾美術をアールヌーボーというのに対し、

アーツ・アンド・クラフツ運動というのはイギリス産業革命後の大量生産の粗悪なものを見直して手仕事にもどり、生活と芸術を一致させるというものでした。

日本の柳宗悦なんかもこの思想に影響をうけているとされています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

私はこういった内容は出品されている商品の商品説明から学ぶことが多いです。

もちろん他にも商品知識を学ぶ方法はあるので扱いたい商材があったらその商材の本をかってみるのもお勧めです。

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